財部町の産業の中核である農林業は、農産物の輸入自由化など海外を含めた地域間競争の時代を迎えています。

 ブランド化や高付加価値を合言葉に、各地で新たな農業おこしへの取り組みが行われている中、財部町では21世紀の長期ビジョンとして『環境のまち』をキーワードにした『たからべブランド』創造への計画が始まりました。

環境にやさしい高付加価値型農業へ
 財部町がめざす「環境保全型農業」は一言でいえば、きれいな水、緑、土壌といった本来の財産を将来にわたって保ちながら、環境にやさしい農業を確立し、高い付加価値を獲得していこうというものです。

 財部町が伝統的に得意な分野である水稲かんしょ園芸育牛を中心に日本一の品質を目指すことを大きな目標に掲げています。

 環境保全と品質の両立の手法としては、例えば有機低農薬農法の導入。効きのゆるやかな有機肥料で十分な生産ができる土壌改良などに取り組んでいます。

 また低農薬農法も、その分、手間がかかりますが地域全体で取り組むことでノウハウの蓄積など着実な成果を目指しています。

生産から流通までをサポートする農業公社
 農業公社は、生産現場から加工、流通まで農業の構造的な弱点をサポートすることがテーマ。不足している労働力については農作業の受託業務を行い、第2次産業として加工品の開発・販売も手がけています。

 さらに『たからべブランド』の創造と効率的な販売に向けて全国の市場や大規模小売店に直接アプローチをしていくなど、『作って、加工して、売る』までのすべての過程を、活性化していくことが狙いです。

野菜は露地野菜が主体で、昭和53年に国の指定を受けている「さといも」を中心に、「かぼちゃ」「夏秋なす」「甘藷」などを生産しています。施設野菜では、園芸ブランド産地育成事業等により、「いちご」「なす」などを生産しています。 
   



 温暖な気候風土の中で育まれた農産物を中心に、「たからべ」には多くの特産品があります。特に香りの高いお茶シイタケ里いもカボチャなどは人気があり、ふるさと小包便などで全国の家庭に届けられています。また、財部の清涼な水が育んだ焼酎なども、愛情と情熱で育てられた自信作です。

 水田営農の活性化を図るため、優良品種の作付けを拡大し消費者のニーズに応える「うまい米づくり」をすすめています。財部町は、以前から気温の寒暖差が大きいことや水がきれいなことなどから、おいしい米ができるといわれていました。そこで、財部町産米のヒノヒカリをもっと食べてもらおうと「星(スピカ)ものがたり」と名付けて販売しています。

 財部町の茶は気象条件、自然条件に恵まれ栽培面積も増加し、産地としての地位を確保しています。
    
本町は畜産も盛んで、たくさんの肉用牛、乳用牛、豚、鶏などが飼育されています。